またも傷つけたのだろう、と思う。
男星人と女星人 とでも訳されるべきだった題の本を読み、思いつくままに、それなりに懸命にメールを書いた結果だ。
傷つくほどの重みが相手のなかになかったのならば、それはそれで構わない。構わないから、傷つけたのだと認識しておく。
けっきょく私は 仲直りしたい
という口実で、相手を責めるような文章しか書けなかったな。そんな思いで打ちひしがれて四五日が経った。
たぶん私は、文章に書いた 僕のせいで傷ついたのなら話してほしい
のではなく 文章にすると責めることしかできないから、顔を見ないと気分が平静になることも謝ることもできないから
て理由で会いたかったのだろう。
そう書くべきだったのだろう。
はじめての事柄に反省することはできても、後悔することはできない。
一度喧嘩した相手と、自分から仲直りをはかるなんてこと、今までなかったのだから仕方がない。