疲れる一日だった。
気分転換に散歩にきて、二日遅れで「ビッグコミックスピリッツ」掲載の「この -S- を見よ」(北澤拓) を読んだ。
主人公の少年が、自覚していなかった魔法(チャーム) で一度親しくなった女性を心に描き話したあとで「僕のことを好きだった君ははじめからいなかったんだ。あれは幻だった」と泣いていた。
やれやれ。
人と人の出会い、感情はいつも一回。
導いたのが偶然のタイミングであれ、性的な魅力であれ、酒であれ、再現は期待できない。
機が向けば新たに似た情景が再現されるかもしれない、しないかもしれない。博奕打ちは知っている、機が向くように最大の努力を重ねても、最後は偶然だけが導くと。
男女の仲に心変わりなどない。すべて真実。それでも再現しないことがある、同じ相手とであれ。
「恋の鞘当ては、敗れたほうがアテウマなのさ」(鯨)
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