2011-07-26

ある空想

Rousseau The Sleeping Gypsy

横になって眠っていると、枕元に影があった。 影は困ったようにいった。

お前を食べれば、痛いと憤られ、罵られそう。お前を食べずに立ち去れば、私は美味しくないのか と傷つき、罵られそう。私はいったいどうしたら良いのだい ?

私はこたえた。すきにしたら良いさ。どちらにしても文句は言わない

影は四つ足になり、腹腔のそばにぴったりと立ち、おいしそうに匂いを嗅いだ。



画像はニューヨーク近代美術館所蔵眠るエジプト女性 アンリ・ルソーの筆による

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