昨日更新された 無職転生 - 異世界行ったら本気だす - - 第百十七話「到着」
では、主人公の父親が、助けに来てくれた昔の仲間と17年以上ぶりに和解する。
語り手の主人公にとっては、両親の結婚以前にどんな喧嘩をしていたのかわからない。次のように描かれるのみだ。
パウロはその場で膝を突いた。
そして、頭を地面にこすりつける。
土下座だ!「あの時は、悪かった!」
エリナリーゼはパウロを見ない。
そっぽを向いて答える。
口先を尖らせて、面白くなさそうに言った。「……あの時の事は、わたくしにも、非があったと思ってますわ」
……あれ?
予想外の言葉が聞こえた気がした。
こんな風に和解できたら良いとしばし感慨にふけったが。しかし。よくよく考えてみれば、わたしは言いがかりをつけられてから2ヶ月、謝罪の言葉を書き送り、しかし無視され、共通の友人(だった)を経由して連絡するなといわれたのだよな。
そして、和解の言葉もなく、別の共通の友人を経ての飲み会を開催され、その場でなにも言わない。
それから二年、メールをアドレスごと晒されても、こちらは公には黙していた。
気が済んだという記事
を公開することはできても、こちらからもう謝ることはできないよ。
その段階は、済んでいる。それでも修復できなかったのだから。